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フアイア顆粒が肝細胞癌の根治的切除後の再発に与える影響:多施設共同無作為化臨床試験

フアイア顆粒が肝細胞癌の根治的切除後の再発に与える影響:多施設共同無作為化臨床試験

論文情報

発行年: 2018年
掲載ジャーナル: Gut
DOI: 10.1136/gutjnl-2018-315983
試験対象(疾患): 肝細胞癌
試験対象動物: 該当なし

概要

本研究は、フアイア顆粒が肝細胞癌(HCC)の根治的切除後の再発予防に効果があるかを評価しました。1044人の患者を対象にした多施設共同無作為化臨床試験で、フアイア顆粒投与群と対照群を比較しました。結果、フアイア顆粒を投与した群は無再発生存期間(RFS)が有意に延長し、特に肝外再発リスクの低減が確認されました。

要約

①問題提起
肝細胞癌の根治的切除後の高い再発率を低減する方法が求められている。

②必要性
再発は患者の予後を悪化させるため、予防策の確立が必要。

③方法
1044人の患者を対象に、フアイア顆粒投与群と対照群に分け、無再発生存期間を比較。

④結論
フアイア顆粒は再発リスクを低減し、無再発生存期間を延長することが示された。

⑤便益
フアイア顆粒はHCCの再発予防に有望な補助療法である可能性がある。

解説

肝細胞癌(HCC)は、肝臓で発生する主要ながんの一つであり、根治的切除が可能な場合でも再発率が高く、予後を大きく悪化させる原因となります。本研究は、伝統的な中国医学に基づくフアイア顆粒が、HCCの再発予防に有効かどうかを検証しました。1044人の患者を対象にした多施設共同無作為化臨床試験で、フアイア顆粒投与群と投与しない対照群を比較した結果、フアイア顆粒投与群では無再発生存期間(RFS)が有意に延長し、特に肝外再発リスクの低減が確認されました。これにより、フアイア顆粒がHCCの補助療法として有望であることが示唆されました。再発のリスクを軽減する治療法の選択肢が増えることは、患者の予後改善にとって重要な意義があります。

関連する試験画像

Figure 1
Figure 2
Figure 3

参照論文リンク

PubMed(要約) 
Europe PMC(要約)
BMJ Journal (全文)
BMJ Journal (全文)

(こちらはOpen Accessのため、元文献が上記リンクより閲覧可能です)
※正確な論文の解釈をするためにも原文を読むことをお勧めいたします。

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